昭和の映画界において、東映の金字塔である『仁義なき戦い』シリーズで見せた圧倒的な眼光、そして『遠山の金さん』で見せた粋で威厳に満ちた立ち回り。松方弘樹が築き上げた任侠映画や時代劇の黄金期は、日本エンタメ史に燦然と輝いている。
しかし、その偉大すぎる功績は、二世タレントとして芸能界に生きる息子たちにとって、時に高すぎる壁として立ちふさがった。「父親の真似事」と言われる恐怖と戦いながら、殺陣の技術やセリフの回し方を身体に叩き込む日々。彼らは父の背中をただ追いかけるのではなく、その背中をどう乗り越えるかという課題と向き合ってきたのだ。