チームの精神的支柱であり、エースとしてコートに立ち続けた古賀紗理那。二人の間には、カメラの回らない場所で取り交わされた「極秘メモ」が存在した。コート上でのポジション調整だけでなく、選手間のメンタルケアやセット終盤におけるメンタリティの持ち方まで、手書きのノートを通じて毎夜密に意見が交わされていたのだ。
メディア初公開となるそのメモには、過酷な国際大会を戦い抜くための具体的アドバイスがぎっしりと書き込まれていた。「エースだからこそ、周囲のミスを包み込め」「数字が示す道筋を信じろ」。監督から主将へ伝授された言葉の数々は、彼女のプレーだけでなく、チーム全体の精神的背骨を作り上げた。この強い絆が、数々の劇的な逆転劇を生み出す原動力となったことは疑いようがない。