数々の名作が生まれた2024年において、「年間最高傑作」の呼び声が最も高いのは、脚本・演出・キャストの演技力が完璧に噛み合った連続テレビ小説『虎に翼』と、秋の日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』、そして社会現象化した『不適切にもほどがある!』の3作です。
日本初の女性弁護士・裁判官となった三淵嘉子さんをモデルにした『虎に翼』は、伊藤沙莉さんの圧倒的な表現力と吉田恵里香さんの鋭い脚本が融合。「はて?」という主人公の素朴な疑問を起点に、法の下の平等やジェンダーギャップに切り込み、批評家・視聴者の双方から年間ベスト級の絶賛を浴びました。
一方、民放プライム帯では、野木亜紀子脚本×塚原あゆ子演出の黄金タッグが手掛けた『海に眠るダイヤモンド』が、昭和の端島(軍艦島)と現代の東京を交錯させる圧倒的なスケール感で視聴者を圧倒。さらに宮藤官九郎脚本の『不適切にもほどがある!』は、昭和のダメ親父が令和にタイムスリップするミュージカル仕立てのコメディでありながら、寛容さを失った現代社会への強烈なメッセージとして機能し、2024年の顔となりました。