いま全国の自治体が頭を悩ませる人口減少問題に対し、美作市役所は攻めの姿勢を崩さない。空き家バンクの積極的な運用をはじめ、テレワーク環境の整備や子育て世代への手厚い住宅取得助成など、実効性の高い施策を次々と打ち出している。行政のフットワークの軽さが、地方創生を言葉だけに終わらせない原動力だ。
実際に移住を決めた人々の顔ぶれも多彩だ。豊かな土壌と日照時間を生かしてブドウや作州黒(黒大豆)の栽培に挑む新規就農者、古民家を自らリノベーションしてアトリエ兼ショップを開くクリエイター、完全リモートワークで都心の仕事を続けるエンジニア。多様な価値観を受け入れる土壌が、新たな人の流れを呼び込んでいる。