放送直後から世間を激怒させた演出ですが、実際には出演者全員が「精巧に作られた肌色のボディスーツ」を着用していました。決して本物の全裸ではなかったものの、なぜここまで激しい誤解と怒りを買ったのでしょうか。そこには、特殊衣装の異様なクオリティと事前の認識ギャップが存在していました。
問題となったボディスーツには、男性用にはリアルな胸毛やアンダーヘア風のペイント、女性用にはビキニのトップとボトムを模したリアルなバストトップの陰影が細部までプリントされていました。ハイビジョン放送が本格普及し始めた当時の高精細な映像技術が裏目に出て、ブラウン管や液晶画面越しには本物の裸体にしか見えなかったのです。
DJ OZMA側にとってこの衣装は、クラブカルチャーやバラエティ番組で見られる「見せる下ネタ」「大掛かりな視覚的ギャグ」の延長線上にありました。しかし、老若男女が視聴する国民的歌番組のフォーマットにおいて、そのサプライズ演出は「公共放送の品位を著しく損なう暴挙」と受け取られてしまったのが実情です。