「100均のパッキンで本当に水漏れは止まるのか」という疑問に対する率直な答えは、「規格さえ合えば一時的な止水は可能だが、長期的な信頼性には差がある」となります。
ホームセンターの水道パッキンと比較した際、決定的な違いが現れるのは「ゴム素材の配合密度」「製造精度(バリの有無)」「耐熱・耐薬品性能」の3点です。
カクダイやSANEI(三栄水栓)、KVKといった専門メーカーが供給するホームセンター品(1個あたり150円〜300円前後)は、水道用ゴムとして最適化された高品質なニトリルゴム(NBR)やエチレンプロピレンゴム(EPDM)が採用されています。成形時のバリ(余分なゴムのフチ)が一切なく、鏡面のように滑らかな仕上がりで水圧を均等に受け止めます。
対して100均製品は、コストを極限まで抑えているため、ゴムのエッジ部分にわずかな成形ムラやバリが残っている個体が見受けられます。この微細な段差が密着不良を引き起こし、交換直後から微量の滲みが発生したり、2〜3年で早期劣化したりするリスクを抱えています。「数ヶ月〜1年程度の応急処置」と割り切るなら100均でも十分役立ちますが、今後5年以上メンテナンスフリーで使い続けたいなら、数十円〜百数十円の差額を払ってホームセンターの専門品を選ぶのが賢明です。