篠原涼子の魅力は、一朝一夕に作られたものではない。『アンフェア』で見せたストイックでタフな刑事役では、傷だらけの肉体から滲み出るクールな色気を提示。一方で『ラスト♡シンデレラ』では、恋に奔走するアラフォー女性の等身大の可愛らしさと、ふとした瞬間にこぼれ落ちる大人の艶やかさを見事に共存させた。
コメディからシリアス、ハードボイルドから濃密な恋愛ドラマまで、彼女は役柄ごとに異なるフェロモンを操ってきた。綺麗に整えられただけの偶像ではなく、汗や涙の匂いを感じさせる血の通った人間臭さ。それこそが、彼女が長年支持され続ける最大の理由である。