かつての夜の主役は、アルコールによる刹那的な高揚感だった。しかし、デジタルネイティブであるZ世代にとって、その方程式はもはや成立しない。彼らが重視するのは、翌朝のクリアな思考と、失われない可処分時間だ。
Instagramのフィードには、重厚なウイスキーグラスではなく、色鮮やかなクラフトノンアルコールカクテルが並ぶ。夜更けまで泥酔して記憶を失うよりも、自宅でNetflixの話題作を鑑賞したり、早朝のワークアウトで爽快な汗を流したりすることのほうが、圧倒的にクールな自己表現として評価される時代だ。アルコールによる「感情の乱高下」を避け、常に自律したコンディションをキープする姿勢こそが、新世代のステータスシンボルとなっている。