私たちの体内では、細胞内液と細胞外液の間で水分と電解質のバランスが常に一定に保たれています。この均衡を司る主役がナトリウム(塩分)とカリウムです。塩分濃度の高い食事を摂ると、体液濃度を一定に保とうとして血管や細胞間に水分が引き留められます。これがむくみの正体です。
特に朝の顔にむくみが出やすい理由は、睡眠中に身体が水平になることで全身の体液が均等に分散し、重力の影響を受けにくい顔まわりに水分が滞留するためです。一方、夕方に足がパンパンになるのは、長時間の立ち仕事やデスクワークにより重力で血液やリンパ液が下半身に下がり、ふくらはぎのポンプ機能が低下して静脈還流が滞ることが直接の原因となります。
ここで多くの人が陥る致命的なミスが、「水分摂取を極端に減らすこと」です。水分が不足すると、生命維持の防衛反応として腎臓が水分排泄をストップさせ、副腎皮質ホルモンであるアルドステロンの分泌を促進してナトリウムと水分を無理やり体内に保持しようとします。つまり、水分を減らすほど体はむくみやすくなるという悪循環に陥るのです。滞留を打破するためには、細胞内の過剰な塩分を尿として連れ出してくれる良質な水分の補給が欠かせません。