激しいラウドロックの印象が強い一方で、ワンオクのソングライティングにおける最大の武器の一つが、琴線に触れるメロディラインを持つバラード楽曲です。
1位の「Wherever you are」に並び、ファンの間で神格化されているのが「Heartache」です。映画『るろうに剣心 伝説の最期編』のエンドロールを飾ったこの曲は、失恋の喪失感と癒えない傷をアコースティック基調のサウンドで切なく描き出しています。また、アルバム『35xxxv』に収録された「Fight the night」や、オーケストラアレンジが涙を誘う「All Mine」など、静けさの中に激情を秘めた楽曲群は、聴く者の孤独に寄り添う圧倒的な包容力を持っています。
音楽評論家の間でも、「洋楽オルタナティブの重厚なトラックに、歌謡曲由来の哀愁ある美旋律を違和感なく溶け込ませる能力こそが、ONE OK ROCKが世代や性別を問わず愛される根源的要因」と高く分析されています。