結論から述べよう。昼の正午は「12:00 PM」、深夜0時は「12:00 AM」と表記するのが国際的な慣例だ。しかし、このルールには構造的な矛盾が潜んでいる。
AMはラテン語の「Ante Meridiem(子午線の前=午前)」、PMは「Post Meridiem(子午線の後=午後)」を指す。太陽が子午線上に位置する瞬間そのものである「正午(Meridiem)」は、厳密には「前」でも「後」でもない。そのため、科学技術や標準化の現場では長年議論の的となってきた。
この曖昧さを嫌うアメリカ国立標準技術研究所 (NIST) などの専門機関は、法的な契約書や公式文書において「12:00 AM / PM」という表記を避け、「12:00 Noon(正午)」あるいは「12:00 Midnight(正午夜/深夜0時)」と明記することを強く推奨している。特に「深夜12時締め切り」と書かれた場合、それが前日の夜なのか当日の夜なのかで混乱が生じやすい。トラブルを避ける実務家たちは、あえて「23:59」や「00:01」という境界値を指定するのが鉄則だ。