SNSの華やかな投稿を見て訪れる際、知っておくべき「古民家ならではの構造的制限」やネット上の誤解について整理しておきます。
第一の盲点は、「2階座敷席が常に誰でも自由に利用できるわけではない」という点です。2階はイベント開催、ワークショップ、各種レンタルスペースやドラマ等のロケ撮影として貸し切られている日・時間帯があり、その場合は1階のテーブル席・小上がりのみでの営業となります。2階の雰囲気を主目的に訪問する場合は、事前に公式SNSなどで当日の営業形態を確認しておく必要があります。
第二に、建築物の保存性を優先したバリアフリー性の課題です。昭和初期の宮大工建築をそのまま活かしているため、2階へ上がる階段は傾斜が急であり、出入口にも段差があります。足腰に不安のある方やベビーカーを利用される方は、1階席の利用が推奨されます。
第三に、音の反響と遮音性です。木造建築特有の構造上、現代の防音カフェのように完全なプライ音響空間ではありません。大声での会話は店内に響きやすいため、静寂を楽しみたい他のお客様への配慮が自然と求められる空間設計となっています。