日本全国に数あるアーケード商店街のなかで、日本一長い商店街の全長・距離として知られるのが天神橋筋商店街の約2.6kmです。JR大阪環状線の天満駅、Osaka Metro谷町線・堺筋線の南森町駅、扇町駅、天神橋筋六丁目駅という複数の主要駅を跨いで縦断しており、一般的な大人の足で立ち止まらずに歩いた場合の所要時間は約40分〜45分。しかし、各丁目の個性的な店舗に立ち寄り、買い食いや散策を楽しみながら進むと、標準的な滞在時間は2時間半〜3時間半ほどが目安となります。
天神橋筋商店街の1丁目から7丁目は、通り抜けるごとに街の表情が劇的に変化していきます。
【1丁目〜2丁目(南森町・大阪天満宮エリア)】
学問の神様・菅原道真公を祀る大阪天満宮の門前町として栄えた落ち着きのあるエリア。落語の定席である「天満天神繁昌亭」があり、老舗の和菓子店や刃物店、風情ある飲食店が並びます。アーケードの入口には文楽人形を模した飾りが掲げられ、伝統と文化の香りが色濃く漂います。
【3丁目(扇町・南森町中間エリア)】
商店街のなかでも最もアーケードの距離が長く、約500メートルにわたって日用品店、ブティック、雑貨店、昔ながらの喫茶店がぎっしりと密集しています。天井には鳥居を模した赤・青・黄・緑のシンボルが吊るされ、歩行者を飽きさせない工夫が凝らされています。
【4丁目〜5丁目(天満駅・扇町エリア)】
JR天満駅と接続する4・5丁目は、天神橋筋屈指の熱気あふれるゾーンです。駅前交差部を中心に、新鮮な鮮魚を提供する大衆寿司店や、昼から暖簾を掲げる居酒屋、立ち飲み店が密集。細い路地(天五・中崎通商店街方面など)に一歩入れば、迷宮のようなディープな大阪の食空間が広がります。
【6丁目〜7丁目(天神橋筋六丁目エリア)】
「天六(てんろく)」の愛称で親しまれる北端エリア。6丁目には「大阪くらしの今昔館」が入る住まい情報センターがあり、7丁目に進むとアーケードが途切れ、青空の下に昭和の面影を残す専門店や地域密着型の青果店が佇みます。観光地化されすぎていない、大阪のリアルな日常の息遣いに触れられる場所です。