映画ファンや声優ファンが午後ローを熱烈に支持する決定的な理由の一つが、午後のロードショー 吹き替え声優の圧倒的な豪華さにあります。
かつて『ゴールデン洋画劇場』や『日曜洋画劇場』など、昭和から平成の地上波ゴールデンタイムで放送されていた日本語吹き替え版には、玄田哲章、大塚明夫、磯部勉、山路和弘、大塚芳忠、若本規夫といった日本を代表するレジェンド声優が多数起用されていました。しかし、DVDや配信版では権利関係や収録仕様の都合上、別のキャストで再録された「ソフト版」しか収録されていないケースが多々あります。
テレビ東京の映画編成チームは、こうした地上波放送用テレビ版日本語吹き替えの音源を丹念に保管・発掘し、放送に載せています。声優陣の息遣いや翻訳台詞の切れ味(「野郎、ぶっ殺してやる!」「とんでもねぇ、待ってたんだ」など)を当時の熱量のまま味わえる点は、午後ローならではの文化遺産的な価値と言えます。