圧倒的な飛距離と土壇場での勝負強さ。読売ジャイアンツの黄金期を主将かつ絶対的司令塔として支えた阿部慎之助氏の打撃理論は、今も球界の語り草だ。その偉大な父から受け継いだ血筋は、打席での立ち姿一つにも色濃く表れている。
軸足をぶれさせずにボールを引きつけて叩くインパクトの形は、まさに父の現役時代を彷彿とさせる。幼少期から自宅や練習場で自然と触れてきた一流の感性は、技術論を超えた「野球脳」の高さとして結実しつつある。バットコントロールの柔らかさと、力強い振り抜きの鋭さを両立させるフォームは、同世代の指導者たちの間でも高い評価を得ている。