履正社が生んだ最高傑作と言えば、NPB史上初となる3度の「トリプルスリー(3割・30本塁打・30盗塁)」を達成した山田哲人だ。彼の出現によって、プロ野球における「履正社ブランド」の評価は不動のものとなった。
山田の打撃理論の真骨頂は、インパクト瞬間のヘッドスピードと、軸足にしっかりと体重を残しながら巻き付けるようなスイング軌道にある。高校時代から過剰な筋力頼みではなく、身体の捻転と脱力を極限まで突き詰める指導が徹底されていた。この「しなる打撃フォーム」こそが、プロの150km/h超のストレートや鋭い変化球に対応できる柔軟性を生み出している。
さらに、オリックス・バファローズで長年ホームランバッターとして君臨し、ファンに愛されたT-岡田(岡田貴弘)の存在も忘れてはならない。豪快なアーチを描く履正社流の長打力は、世代を超えて脈々と受け継がれている。