日本の素材産業を長年にわたり牽引してきた巨大グループの動向も無視できない。国内最大の総合化学メーカーである三菱ケミカルグループは、大規模な事業構造改革を進めつつも、手厚い福利厚生と多様なキャリアパスを用意し、盤石な雇用環境を維持している。フレキシブルな働き方やリモートワーク制度の導入ペースも早く、個々のライフスタイルに合わせた就労スタイルが社内に定着している点が際立つ。
一方、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏の功績でも知られる旭化成は、「人財」を第一に掲げる企業風土が根強い。リチウムイオン電池セパレータをはじめとする先進分野での技術革新と並行し、男性社員の育児休業取得率の高さや残業削減に向けた全社的な取り組みが評価されている。両社ともに企業規模に見合った手厚い制度設計がなされており、長期にわたって安心して働き続けられる環境が整っている。