しかし、この熱狂には常に影が付きまとう。指名された選手に対する過剰な期待は、時に選手本人やその家族に対する暴力的な言葉へと変貌する。特にドラフト上位指名でありながらプロ入り後に結果が出ない選手に対しては、「粗大ゴミ」「スカウトの見る目がない」といった過激な言葉が並ぶ。
ネット上の評価は流動的だ。昨日まで「神」と崇められていた選手が、1試合の炎上で「戦力外候補」に転落する。18歳や22歳の若者が、この巨大な悪意の渦に晒される精神的負荷は計り知れない。球団側もメンタルケアに本腰を入れ始めているが、ネットに溢れる無数の書き込みを物理的に遮断することは不可能に近いのが現状だ。