ムクドリの飼育は違法?落ちた雛の保護で知るべき法律と正しい対処手順

ムクドリの飼育は違法?落ちた雛の保護で知るべき法律と正しい対処手順

ムクドリの飼育は違法?落ちた雛の保護で知るべき法律と正しい対処手順の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

初夏の路上や生け垣の根元でじっとしている雛を見かけると、巣から落ちて迷子になったように見えます。しかし、その多くは巣から落ちたのではなく、自ら巣を出て飛ぶ練習をしている「巣立ち雛(すだちびな)」です。

ムクドリの生態として、雛は完全に飛べるようになる前に巣を離れ、数日間は地面や低い木の枝で過ごしながら羽ばたきや自活の訓練を行います。この時期、親鳥は近くの電線や樹上に隠れ、「ギャーギャー」「キュルキュル」といった特有の警戒音や鳴き声を発しながら周囲を監視し、人間が去るのを見計らってエサを運んでいます。

人間が良かれと思って拾い上げてしまう行為は、野鳥の世界では親鳥から雛を奪い去る「誤認保護(誘拐)」になってしまいます。親鳥が持つ給餌や外敵からの身の守り方を教える教育機会を奪うことになり、結果として雛の生存率を著しく下げる原因となります。羽が生えそろいつつある雛が地面にいても、周囲に親鳥の気配がある限り、手を出さずにその場を静かに立ち去るのが最善の選択です。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。