大学を卒業後、彼が足を踏み入れたのは華やかな芸能界ではなく、変化の激しいIT業界だった。インターネット広告やメディア事業で圧倒的な存在感を誇るサイバーエージェントの関連環境で経験を積み、デジタルマーケティングやサービス開発の基礎を徹底的に叩き込んだ。その下地が、のちの起業家精神に火をつけることになる。
彼が世に送り出した代表作が、冷蔵庫にある食材を登録するだけで最適な献立を提案する料理アプリ「pecco」だ。単なるレシピ検索にとどまらず、食品ロス削減という社会課題に直結させたこのサービスは、ローンチ直後から若い世代を中心に爆発的な支持を集めた。資金調達からUI設計、ユーザー獲得に至るまで、彼自身が泥臭く現場を牽引した経験が、事業家としての確固たる背骨を形成した。