竜神の滝には、古くから地域住民によって厳かに語り継がれてきた「白龍伝説」が存在します。かつてこの滝壺には、白く輝く神聖な竜が棲み、村に日照りが続いた際には村人たちが祈りを捧げると、忽ち天へ昇って恵みの雨をもたらしたと伝えられています。滝のすぐ脇には「竜神神社」が祀られており、現在も地域の氏子や遠方からの参拝者が後を絶ちません。
この白龍伝説の真相を郷土史料から紐解くと、木曽川水系に依存して生活を営んできた農民たちにとって、豊かな湧水を生み出す水源地への深い敬畏の念が神格化されたものであることが分かります。滝から立ち上る豊富なマイナスイオンと水煙が白い龍の立ち姿に見えたことから、自然崇拝と結びつき、出世運や金運、心身の浄化をもたらすパワースポットとして信仰を集めるに至りました。
一方で、検索エンジン等で散見される「心霊の噂」については、現場の歴史的背景を精査しても事件・事故の記録や不穏な事象の裏付けは皆無です。夕森公園一帯は深い山林に覆われており、夕刻以降は外灯が少なく暗闇に包まれることや、竜神信仰という神秘的なイメージが独り歩きした結果、ネットコミュニティ特有の都市伝説として誇張されたものと断定できます。現地は極めて清浄で、神聖な静寂が漂うパワースポットそのものです。