ネット上のコミュニティやSNSを調査すると、「猫の手」というキーワードには二つの大きな文脈が存在します。
一つは愛猫家たちによる「うちの猫の手(クリームパン)が可愛すぎて仕事にならない」という癒やしの投稿。もう一つは料理初心者からの「家庭科で猫の手と習ったけれど、かえって切りにくい」「丸めすぎて親指をザックリ切った」という切実な悩みです。
大手料理教室のベテラン講師は次のように証言します。
「子どもや初心者に『猫の手にしてね』とだけ伝えると、指を全部内側にギュッと握り込み、結果として親指が外側に突き出て包丁の刃の進行方向に露出してしまいます。現代の指導現場では『猫の手』という言葉を使いつつも、『食材を上から優しく掴むワシの爪のようなアーチ型』と補足して教えるのがスタンダードになりつつあります」
【プロの結論】「猫の手」フォームをそのまま使うべき人・見直すべき人の特徴
▼「猫の手」指導をそのまま意識して良い人
・包丁の刃道が安定せず、食材を押さえる指先が刃の下に伸びてしまう完全な調理初心者
・きゅうりや人参など、直線的で安定した形状の野菜を一定の厚みでスライスする人
▼フォームを「アーチ型ホールド」へ見直すべき人
・かぼちゃやキャベツなど、大振りで転がりやすい硬い食材を切る人(握り込むと食材が逃げて大事故につながる危険性あり)
・すでに親指や人差し指の側面に刃が当たってヒヤリとした経験がある人