ポケモンSV電気タイプ相性の実態を検証する上で外せないのが、ランクバトルにおける複合タイプの支配力です。単タイプでも十分に強力ですが、複合化によって地面弱点を克服したり、耐性を強引に拡張したりする個体が対戦環境の上位を占めています。
特に象徴的なのが「ひこう」との複合であるボルトロスやサンダー、そして「ロトム(スピンロトム以外)」です。飛行複合や特性によって本来の弱点である地面技を無効化することで、弱点タイプを岩や氷などにずらし、サイクル戦での耐久力を引き上げています。また、2024年から2026年の現行レギュレーションでも猛威を振るうタケルライコ(でんき・ドラゴン)やミライドン(でんき・ドラゴン)は、ドラゴンの耐性が加わることで水・炎・草・電気をすべて半減以下に抑え込む圧倒的な防御数値を誇ります。
さらに異質なのが「スナノケガワ」や「マッギョ」に代表される電気じめん複合タイプです。自身が電気を操りながら地面の性質を併せ持つため、相手の電気技を無効化しつつ、同族対決で一方的な打点を保持できます。現場の対戦プレイヤーからは「初手に出てくる電気複合に対し、迂闊にボルトチェンジを選択すると地面引きで完全にテンポを奪われる」という証言が多数挙がっており、電気タイプの強みである交代技(ボルトチェンジ)の存在が、皮肉にも相手の地面選出を強烈に誘引する要因となっています。