ステージが開幕した瞬間、誰もが言葉を失うのはその圧倒的な美しさと衣装の煌めきだ。オートクチュールのように繊細で絢爛豪華なドレスは、曲ごとに異なる表情を見せ、観客を一瞬で物語の世界へと引きずり込む。単なる音楽ライブの枠を超えた、総合芸術としての完成度がそこにはある。
そして何より心を揺さぶるのは、計算し尽くされた独占セットリストだ。「赤いスイートピー」や「あなたに会いたくて〜Missing You〜」といった時代を彩った大ヒットナンバーが、豪華な生バンドのアコースティックアレンジで披露される。愛娘である神田沙也加さんとの思い出を胸に、一音一音に深い愛を込めて歌い上げる姿には、会場全体が息をのむような深い感動と温かい涙に包まれる。