現在のハプスブルク家を牽引する人物と、若い世代の新たな動きには目を見張るものがあります。ハプスブルク家 当主 カール(1961年生まれ)は、長年にわたり欧州統合運動の旗手として知られた故オットー・フォン・ハプスブルクの長男です。かつて欧州議会議員を務めた経験を持ち、紛争地域における文化財の破壊を防ぐ国際組織「ブルーシールド(Blue Shield)」の代表を務めるなど、国際社会の平和構築と歴史的遺産の防衛に情熱を注いでいます。
カール氏の現在の住まいは、オーストリアの古都ザルツブルク近郊にあるアニフの邸宅など複数拠点にあり、質素でありながら洗練された生活を送っています。2020年代以降もロシア・ウクライナ情勢をはじめとする東欧の地政学的危機に対して独自の外交的知見を発信し続け、ヨーロッパの知識人層から確かな信頼を集めています。
そして今、世界中から最も熱い視線を浴びている末裔が、カール氏の長男であるフェルディナント・ズヴォニミル・フォン・ハプスブルク(1997年生まれ)です。ハプスブルク家 レーサー フェルディナントの名でモータースポーツファンにはおなじみの彼は、名門の看板ではなく己の運転技術だけでトップカテゴリーに上り詰めました。2021年のル・マン24時間レース(LMP2クラス)で劇的な初優勝を飾り、FIA世界耐久選手権(WEC)のタイトルを獲得するなど、トップドライバーとしての地位を不動のものにしています。
現地モータースポーツ誌のインタビューでフェルディナント氏は「サーキットに出れば、自分の名字など何の意味も持たない。コンマ1秒を削り出せるかどうか、それだけがすべてだ」と語っており、過去の栄光に縛られず、実力主義の世界で戦うその姿勢は若い世代から絶大な支持を集めています。一族のハプスブルク家 職業 仕事を見渡しても、外交官(弟のゲオルク氏は駐仏ハンガリー大使を歴任)、投資家、ファッションデザイナー、芸術振興財団の運営者など多岐にわたり、まさに自立したプロフェッショナル集団へと変貌を遂げています。