ネット上の一部掲示板やSNSでは「都心から近く高速道路を降りてからも距離が短いから、チェーンなしや2WDのノーマルタイヤでも行けるのではないか」という極めて危険な言説が散見されます。しかし、これは明確に誤った認識です。
「川場スキー場へのアクセスにおけるスタッドレスタイヤ」の装備は、単なる推奨ではなく絶対条件です。沼田ICを降りてすぐの平野部は雪がなくても、川場村役場を過ぎてゲレンデへと登る「川場谷」の山岳区間に入ると道路環境は劇変します。急激な勾配と連続するタイトコーナーが約8kmにわたって続き、日陰部分はブラックアイスバーンと圧雪が交互に現れる危険地帯へと姿を変えます。
現地のレッカー業者や交通関係者の証言によると、毎週末のように2WD車(スタッドレス装着車であっても)が登坂途中でトラクションを失い立ち往生し、後続車を巻き込む渋滞を引き起こしています。駆動輪の空転による立ち往生を防ぐためには、4WD車の選択が強く推奨されます。2WD車で向かう場合は、スタッドレスタイヤを履いていても必ず金属チェーンまたは高性能布製チェーンを携行し、登り坂の手前で早めに装着する判断が求められます。
さらに、「川場スキー場の積雪と天気」は山麓と山頂でまったく異なる点にも留意が必要です。山麓では穏やかな曇り空であっても、標高1,800mを超えるゲレンデトップでは猛烈な地吹雪とホワイトアウトが発生しているケースは珍しくありません。出発前および関越道を走行中には、こまめに気象庁の局地予報やライブカメラ映像を確認し、山の機嫌を見極める慎重さが求められます。