ネットの検索窓に「春日部市」と打ち込むと、「事件」「治安 悪い」といった不穏な関連ワードが表示されることがあります。過去に報道された重大事件やネット掲示板の書き込みが記憶に残り、不安を覚える方も少なくありません。しかし、警察関連統計および埼玉県警が公表しているオープンデータを詳細に分析すると、そうした評判とは正反対の事実が浮かび上がってきます。
春日部警察署管内の刑法犯認知件数は、ピーク時(平成10年代前半)の年間5,000件超から大幅に減少しており、2020年代以降は年間1,500件前後の低水準で推移しています。人口1,000人あたりの犯罪発生率で見ても、大宮や川口などの県内大都市部を下回っており、埼玉県の平均値と同等かそれ以上に落ち着いた治安水準を維持しています。発生している事案の多くは自転車盗や万引きなどの非侵入窃盗であり、凶悪犯罪の発生率は極めて稀です。
街灯のLED化や防犯カメラの重点設置、地域ボランティアによる青色防犯パトロールが機能しており、夜間の住宅街も静穏そのものです。SNSや知恵袋等のコミュニティでも、「都内から越してきたが、夜は驚くほど静かで拍子抜けした」「駅前で客引きに絡まれるような歓楽街エリアが極端に少なく、女性の夜道も幹線道路沿いを選べば不安はない」という居住者の声が大多数を占めています。かつての断片的な報道イメージに惑わされず、現在の定量的データを見据えることが重要です。