実際の使い勝手を検証すべく、現地の動線を歩いて確認しました。館内構造を俯瞰する「イオン海老名フロアマップ」を見ると、本館(地下1階〜地上3階)と別棟の立体駐車場棟・シネマ棟が連絡ブリッジで連結された、典型的な平成初期の大型GMS設計となっています。
1階食品レジ周辺では、利用者のスマートフォンや専用端末でバーコードを読み取りながら買い回る「レジゴー」が円滑に機能しています。カゴに入れた合計金額をリアルタイムで把握できるため、買い過ぎ防止と会計待ち列の解消に貢献。昭和の面影を残す外観とは裏腹に、デジタル接客の導入は抜かりなく進められています。
一方、2階や3階に上がると空気が一変します。「イオン海老名テナント一覧」には、大型100円ショップの「ダイソー」、書籍文具の「未来屋書店」、地域医療を支えるクリニック群、カルチャー教室や着物・補聴器店などが名を連ねます。若年層が好むファストファッションやトレンド雑貨店がひしめくららぽーととは対照的に、生活必需品とシニアライフの支援に振り切ったラインナップです。
そして、訪れる者をどこか懐かしい気持ちにさせるのが「イオン海老名フードコート」です。煌びやかなグルメコートではなく、昔ながらのファストフードチェーンやラーメン、たこ焼き、アイスクリームショップが並ぶアットホームな空間。休日の昼時でも席取り合戦で殺伐とすることは少なく、小さな子供を連れた親や年配の常連客がのんびりと食事を楽しんでいます。
週末にベビーカーを押して訪れていた30代の母親は、次のように生の実感を語ってくれました。
「ららぽーとの週末は歩くのも一苦労でフードコートも30分待ちですが、イオン海老名はエレベーターも待たずに乗れて、席もすぐ見つかります。おむつ替えや子供の急なぐずりにも落ち着いて対応できるので、結局ここに戻ってきてしまいますね」