『未完成』歌詞の意味と泣ける理由|家入レオと関ジャニ∞の核心考察

『未完成』歌詞の意味と泣ける理由|家入レオと関ジャニ∞の核心考察

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『未完成』という楽曲を語る上で欠かせないのが、社会現象を巻き起こした2つのテレビドラマとの強固なシナジーです。どちらもドラマの世界観を補完する単なる添え物ではなく、作品の魂として機能していました。

2020年1月期に放映されたフジテレビ系月9ドラマ『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』の主題歌として書き下ろされた家入レオの『未完成』は、未来の犯罪を未然に防ぐという過酷な任務を背負う捜査員たちの「救われない魂の叫び」と同期しました。正義と悪の境界線で揺れ動く登場人物たちの葛藤が、サビの跳躍するメロディと悲痛な叫びによって増幅され、ドラマのエンディングに重なるたびに視聴者の涙腺を刺激しました。

対して、2023年4月期のテレビ朝日系オシドラサタデー『帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし』の主題歌となった関ジャニ∞の『未完成』は、訳ありのアパートで一人暮らしをする幼い少年・コタローと、彼を見守る売れない漫画家・狩野進たちの不器用な疑似家族の物語を彩りました。自立を急ぎすぎる少年と、社会的には未熟な大人たちが、互いの不完全さを補い合って生きていく姿が歌詞と完全にシンクロしています。

そして驚くべきは、この2つのドラマの結節点に俳優・横山裕が存在していたという事実です。『絶対零度』では心に闇を抱える捜査員・山内徹役として物語の屋台骨を支え、『コタローは1人暮らし』では不器用ながら深い愛情を注ぐ主人公・狩野進を熱演しました。重厚なサスペンスと心温まるヒューマンドラマ。対極にある2つの物語において、横山裕という表現者がどちらの主題歌『未完成』をも背負っていたという現実は、日本のエンタメ史における極めて興味深い符合と言えるでしょう。

吉田 誠
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吉田 誠

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