足首の捻挫と骨折の見分け方|歩けるから大丈夫という誤解と受診基準

足首の捻挫と骨折の見分け方|歩けるから大丈夫という誤解と受診基準

足首の捻挫と骨折の見分け方|歩けるから大丈夫という誤解と受診基準の総合ガイドをお届けします。専門的な知識がチェックできます。

臨床の現場で最も警戒されるのは、腫れと出血のスピード感です。戸塚小林整骨院などの臨床レポートでも指摘されている通り、受傷後わずか1〜2時間の短時間で鶏卵大からテニスボール大に腫れ上がるケースは、高確率で骨折または前距腓靭帯の完全断裂を伴っています。

骨は血管が極めて豊富に通っている組織であり、骨折が起きると骨髄内から大量の血液が周囲の組織へ急速に漏れ出します。これが短時間での異常な腫脹の正体です。これに対し、軽度から中等度の捻挫であれば、損傷部位の炎症反応が中心となるため、受傷直後よりも数時間から翌朝にかけて徐々に熱感と腫れが増していく経過をたどります。

SNSや知恵袋などのコミュニティを分析すると、次のような後悔の声が数多く見受けられます。

「受傷当日は湿布を貼って寝たが、翌朝起きたら足首全体が青紫色に変色し、足裏まで真っ黒になっていて全く地面に足をつけなくなった。病院に行ったらくるぶしの剥離骨折で即ギプスだった」

足首内出血と腫れの引き方にも明らかな差が存在します。通常の捻挫による軽微な内出血は7〜10日程度で黄色く変色しながら吸収されますが、骨折や靭帯断裂を伴う広範な出血は、重力に従って踵(かかと)や土踏まず、足の指先へと広がり、消退までに3〜4週間以上を要します。受傷翌日に足底まで紫色に変色している場合は、靭帯断裂と重度捻挫の見極めを行う以前に、即座にレントゲン撮影を行わなければなりません。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。