ネット上でしばしば見られる「ルイージは単なるマリオの緑バージョン」という言説は、1983年のアーケード版『マリオブラザーズ』当時のメモリ制約に起因する歴史的経緯に過ぎません。
ゲームボーイやスーパーファミコンの登場以降、開発陣はルイージに「ジャンプ力が高いが滑りやすい」「臆病だが心優しい」というゲーム上の性能とキャラクター性を付与しました。それに伴い、ビジュアル面でも以下の細かな差別化が徹底されています。
・オーバーオールの金具:作品によってボタンの配色やステッチの強調度合いが微調整されている。
・インナーシャツの緑の色味:初期の明るい黄緑から、深みのあるエメラルドグリーンへと時代ごとに最適化。
・帽子の深さと眉毛の角度:ルイージは眉毛の位置がやや高めで、常に少し困ったような愛嬌ある表情を作りやすい設計。
これらの差異を理解せずに描くと、「ただ服の色を変えただけの不自然なイラスト」になってしまいます。兄弟それぞれの固有フォルムを意識することが、ファンアートの説得力を生む決定的な分岐点です。