美しく機能的な校舎が賞賛される一方で、現場が直面している最大の試練が有明西学園のマンモス校化に伴うキャパシティの逼迫です。開校当初の児童数予測を大幅に上回るスピードで居住者が増えたため、特別教室の一般普通教室への転用や時間割の過密なやりくりが続いています。
地域コミュニティや有明西学園の口コミを丹念に取材すると、保護者たちの本音が浮かび上がってきます。
「運動会や音楽発表会などの大型学校行事は、校庭やアリーナの収容人数に限界があるため学年別の完全入れ替え制。我が子の出番が終わると速やかに退場を促されるため、小中一貫校ならではの全学年の一体感を味わう機会は工夫が必要です」(在校生保護者の証言)
「放課後の校庭利用や図書室の利用にもローテーションが組まれており、元気いっぱいに走り回りたい低学年の男の子にとっては、少し手狭に感じる日もあるようです。ただ、先生方はオープンフロアの利点を活かして学年横断の合同授業を組むなど、過密さを感じさせないよう懸命に配慮してくれています」(PTA関係者の声)
一方で、大規模校ならではのメリットも明確です。1学年あたりの児童数が多いため、人間関係の固定化を防ぎやすく、気の合う友人を見つけやすいという利点があります。また、専科教員の配置が手厚く、部活動においても多種多様な選択肢が用意されている点は、単科の小規模校にはない強みです。