歴代プレイヤーがふくびきに挑む際、最も足を運ぶ聖地として知られるのがドラクエ2 ペルポイ ふくびき所です。牢屋の鍵を入手して地下街へと潜入するペルポイの街は、セーブポイント(復活の呪文・宿屋)とふくびき所が極めて近い動線上に配置されているため、試行錯誤を行う上での理想的な拠点となってきました。
ゲームウィズやアルテマなどの検証レポートでも触れられている通り、当時のプレイヤーコミュニティやSNS・掲示板の生の声を見ると、ペルポイを訪れた冒険者の行動パターンには共通したリアリティが浮かび上がります。
「ペルポイに着いてから本編を一切進めず、3時間ずっとふくびき台の前に立っていた」
「太陽が2つ並んだ瞬間の心臓の跳ね上がりと、最後の1軸がズレてハートになったときの絶望感はトラウマレベル」
「ゴールドカードが当たった瞬間、テレビ画面を写真に収めて友達に見せびらかした」
しかし、ここには大きな落とし穴が存在しました。それが「セーブ&リセット(リセマラ)」の手間と精神的摩耗です。ファミコン版ではリセットするたびに長大な「ふっかつのじゅもん」を入力し直す必要があり、1回のリセマラにかかる労力は現代のスマートフォンアプリの比ではありませんでした。結果として、リセマラの労力に耐えかねたプレイヤーが手持ちのふくびき券をすべてハズレ枠で溶かし、所持金すら底をついて途方に暮れるという光景が日常茶飯事だったのです。