桃を愛犬に与える前に、体質面と食品の種類に関する2つの落とし穴を把握しておく必要があります。
一つ目はバラ科植物アレルギーです。桃やりんご、さくらんぼなどのバラ科植物に対して抗体を持つ犬は少なくありません。特にシラカバなどの花粉症を持つ犬は、交差反応により口腔アレルギー症候群を発症しやすい傾向があります。食後に以下のような異変が見られた場合は、直ちに給餌を中止してください。
・口元や目の周りをしきりに痒がる、前足で顔をこする
・皮膚の発赤や湿疹、蕁麻疹
・激しい嘔吐や下痢、元気消失
・呼吸が荒くなる、ゼーゼーと苦しそうにする
二つ目は人間用の加工品(缶詰・ゼリー・ドライフルーツ・ジュース等)です。「桃が入っているから同じだろう」と与えるのは非常に危険です。缶詰やシロップ漬けは大量の砂糖が添加されており、肥満や糖尿病、急性膵炎のリスクを跳ね上げます。さらに、市販の低糖質ゼリーなどに含まれる人工甘味料(キシリトール等)は犬にとって猛毒であり、少量でも肝不全や低血糖発作を引き起こすため、絶対に与えてはいけません。