心臓が一定のリズムで休むことなく拍動できるのは、特殊心筋で構成される刺激伝導系が備わっているためです。興奮が伝わる順番は厳密に決まっており、この伝導順序の正誤を問う問題は毎年のように出題されます。
心臓のペースメーカーとして自発的に電気刺激を発生させるのは、右心房上大静脈開口部付近にある洞房結節(洞結節)です。ここから発生した興奮は、以下のルートで心室全体へ伝わります。
洞房結節(洞結節) → 房室結節 → ヒス束 → 右脚・左脚 → プルキンエ線維
興奮が房室結節を通過する際、約0.1秒の伝導遅延が生じます。このわずかなタイムラグによって、心房が完全に収縮して心室へ血液を送り終えた後に心室が収縮を開始するという、完璧なポンプ機能が成立しています。