大相撲の本場所が「威厳と緊張感に満ちた真剣勝負の場」であるのに対し、春巡業をはじめとする地方巡業は「相撲文化の普及とファンとの親睦を深める祭典」という明確な違いがあります。
本場所では幕内取組が始まる午後からの観戦が一般的ですが、巡業は朝8時〜9時頃の開場とともにスタートします。早い時間帯には、幕下以下の力士から関取衆までが土俵で汗を流す「公開朝稽古」をじっくり見学できるのが大きな特徴です。本場所の土俵裏では決して見られない力士同士の談笑や、先輩力士が後輩へ熱心に胸を出す指導風景など、現場ならではのリアルな空気を体感できます。
取組自体も巡業用の特別編成で行われ、勝負の緊迫感に加えて会場全体が一体となる温かい拍手や歓声に包まれるため、相撲観戦が初めての方や家族連れでも気兼ねなく楽しめる雰囲気が整っています。