犬が人の身体や家具に顎を乗せる行動には、主に「リラックス」「甘え」「要求」「信頼」という4つの心理が働いています。犬にとって顎を預ける姿勢は、いざという時に素早く動けない無防備な体勢です。つまり、飼い主の身体に顎を乗せる行為そのものが、強い信頼関係が築かれている証拠にほかなりません。「この人のそばにいれば絶対に安全だ」と確信しているからこそ、全身の力を抜いて顎を預けてくるのです。
また、「おやつが欲しい」「もっと撫でてほしい」「散歩に行こう」といった明確な要求を伝える手段として顎乗せを使う犬も少なくありません。視線を合わせてアイコンタクトを取りながら顎を乗せることで、飼い主の注意を自分に向けようとしています。
注意しなければならないのは、「身体がだるい」「首や顎が痛くて頭を自力で支えるのが辛い」という理由で顎を乗せているケースです。いつもより元気がなく、どこか虚ろな表情で顎を預けてきたり、触ろうとすると嫌がったりする場合は、単なる甘えではなく体調不良を疑う必要があります。