ブランド価値の高まりと品薄状態に便乗し、フリマアプリやネットオークション、さらには一部の並行輸入ルートで問題視されているのが「模倣品(レプリカ・コピー品)」の横行です。外観だけを巧みに真似た悪質なフェイクホイールは、単に法律を侵害しているだけでなく、走行中にスポークが折損して重大事故を引き起こす致命的な危険性を孕んでいます。
現場のプロが実践しているRAYSホイールの偽物の見分け方には、明確なチェックポイントが存在します。
最大の識別点は、リムフランジやスポークに施されたロゴ加工の精度です。本物のVOLK RACING製品は、特許技術である「A.M.T.(Advanced Machining Technology)」によってアルミ素地を精密にマシニング切削彫刻しており、指で触れると彫りの深さとエッジの鋭さがはっきりと分かります。対して偽物は、粗悪な鋳造時に浮き文字として一体成型されているか、単なるステッカー貼付、あるいはレーザーで表面を浅く撫でただけの粗雑なものが大半です。
さらに、ホイール裏面の刻印とインナーラベルも決定的な証拠となります。正規の製品には、正確なフォントで「MADE IN JAPAN」「RAYS ENG.」「JWL+R」の打刻が存在し、リム内側にはロットナンバーや検品責任者の印が入った管理シールが貼付されています。怪しい出品物にはこれらが欠落しているか、誤字・不自然な日本語フォントが見られます。単体重量を測定した際に、公称値より1.5〜2.5kgも重い場合は、粗悪な普通鋳造で作られた模倣品であると断定して間違いありません。