格式高い和室を作る上で欠かせないのが、床の間に対する畳の向きとルールの遵守です。
床の間の前には、必ず畳の長辺が平行に接する「床前畳(とこまえだたみ)」を配置しなければなりません。もし床の間に向かって畳の縁(へり)のラインが垂直に突き刺さるように並べてしまうと、「床刺し(とこざし)」と呼ばれる重大な禁忌となります。床刺しは、床の間に飾られた掛け軸や床柱、ひいてはそこに座る主客に向けて刃を向ける無礼な行為とみなされるためです。
また、畳の敷き方と風水の運気の観点からも、畳の目の向きは極めて重視されます。風水において畳の目はエネルギー(気)を誘導するガイドレールと考えられており、部屋の入口から入った良い気が床の間や神棚に向かって緩やかに流れる配置が理想とされます。適切な祝儀敷きを取り入れることで室内の陰陽バランスが整い、住む人の健康運や家庭運を向上させる環境が整います。