東武日光駅の改札を出ると、かつての鄙びた門前町の空気は一変している。東武鉄道のフラッグシップ特急「スペーシア X」の運行開始から数年、駅周辺の再開発と店舗のリニューアルが一気に加速した。平日であっても、午前中からカフェのテラス席は満席だ。インバウンドの回復も手伝い、多国籍な言語が飛び交う中、駅前通りはまるでモダンなフードフェスティバルの様相を呈している。
「数年前までは、夕方になると店が閉まってしまい『晩飯難民』になる観光客が多かったんです」と、地元で案内所を営む男性は語る。しかし今では、夜遅くまで営業するバルや、地ビールを片手に地元の食材を楽しめるカジュアルなビストロが増加。駅周辺の夜の風景が、劇的に明るくなった。