ドイツの酒場で絶対に破ってはならない最大のタブー、それが「乾杯の瞬間に相手の目を直視しないこと」だ。現地では、グラスを合わせる時に目を逸らすと「7年間ベッドの上で不幸に見舞われる(7 Jahre schlechter Sex)」という強烈な言い伝えが語り継がれている。単なるジョークと軽くあしらうなかれ。現地のバイエルンっ子や若い世代も、このルールだけは驚くほど厳格に守っている。
一人ひとりと順番にグラスを傾け、その都度しっかりとアイコンタクトを交わす。大人数のグループであっても、手元のグラスだけを見つめて適当に合わせるのはNGだ。視線を交わす行為は、相手への誠意と「毒が入っていない酒を共に飲む」という中世以来の深い信頼関係の証明でもある。このマナーさえ抑えておけば、現地の飲み会で浮くことはまずないだろう。