車両保険を利用する際、絶対に知っておくべきリスクが「等級ダウン事故」による将来的な保険料の増額です。事故で車両保険を使うと、翌年のノンフリート等級が原則として3等級ダウンし、さらに「事故有係数適用期間」が3年間加算されます。
例えば、現在15等級の人が車両保険を使ってバンパーの修理代20万円を受け取った場合、翌年は12等級に下がり、割引率が激減します。その結果、向こう3年間の保険料累計値上がり額が15万〜20万円に達することも珍しくありません。免責金額の自己負担分と合わせると、「保険を使わずに自腹で直したほうが安上がりだった」という本末転倒な事態に陥ります。
車両保険を使うかどうかの損益分岐点は、一般的に「修理費用が20万〜25万円を超えるかどうか」がひとつの目安です。日常的な小さなキズやヘコミ程度で安易に保険申請を行うのは禁物です。