保育現場や家庭において、本作はどのように受け止められているのでしょうか。大手保育情報プラットフォームおよびSNS上に寄せられた現役保育士・保護者のリアルな声を収集・検証しました。
都内認可保育所で1歳児クラスを担当する保育士(28歳)は、現場での実感を次のように語っています。
「朝の会や主活動の前に子どもたちが散漫になっているとき、ピアノを鳴らすよりも『さかながはねて…』と小さな声で歌い始めるほうが、子どもたちが一斉にこちらを向きます。大声で注意するのではなく、子どもの『見たい、参加したい』という好奇心を刺激して自然に注目を集められるため、クラス運営において手放せない技術になっています」
また、子育て情報コミュニティや知恵袋等の保護者投稿を分析すると、絵本版『さかながはねて』に対する高い支持が目立ちます。「生後6ヶ月の頃から森あさ子先生の切り絵を凝視していた」「『ぴょーん』のページで必ず声を上げて笑うため、外出先でのぐずり対策にボードブックを常時携帯している」といった書き込みが多数確認され、視覚刺激としての有効性が家庭内でも立証されています。
一方で、自作教材に関して現場からは切実な声も聞かれます。「手袋シアターの型紙を無料サイトからダウンロードして作ろうとしたが、フェルトの切り抜きとマジックテープの縫い付けに思いのほか時間がかかった」「ペープサートの棒が子どもの顔に当たりそうになりヒヤリとした」といった指摘です。教材を自作する際は、「角を丸くカットするラミネート加工」や、棒の代わりに「裏面に指を通す平ゴムを取り付けるバンド方式」を採用するなど、安全面への配慮が欠かせません。