除光液は化粧品分類上「エナメルリムーバー」とも呼ばれ、爪に塗布したマニキュア(ネイルエナメル)の被膜を溶かして除去するための液体溶剤です。マニキュアは爪の上で揮発成分が蒸発し、ニトロセルロースやアルキド樹脂といった皮膜形成剤と着色顔料が強固に固着することで発色を維持します。これを再び液状化させて拭き取るために、除光液には強い脱脂力と溶解力を持つ揮発性有機溶剤が不可欠となります。
一般的なエナメルリムーバー成分詳細を調査すると、ベースとなる溶剤には主にアセトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、イソプロパノール(IPA)などが採用されています。これに加えて、溶剤の急激な乾燥による爪のパサつきを抑えるための植物性油脂(ホホバ種子油、スクワラン、オリーブ果実油など)、保湿剤(グリセリン、PG)、さらには有機溶剤特有のツンとした刺激臭を緩和するための香料や変性剤が調合されています。
近年はセルフネイル需要の多様化に伴い、単に「素早く落とす」だけでなく、ケラチンを保護するトリートメント成分やビタミン類を強化した処方が主流となりつつあります。しかし、どれほどケア成分が含まれていても、ベースを構成する溶剤の化学的性質が爪や周囲の皮膚に直接作用する点に変わりはありません。