「ゴツゴツのアハン 元ネタ」をめぐっては、ネット調査コミュニティやSNS論者の間で主に3つの有力な仮説が提示されており、それぞれに一定の説得力と証拠が存在する。発祥のタイムラインと照らし合わせながら、その経緯を整理していく。
第1の説は、スマートフォンやスマートスピーカーの「音声認識・自動字幕変換エラー説」である。料理動画やゲーム実況の配信中、配信者が「ゴツゴツしたチャーハン」あるいは「ゴツゴツの岩盤」と発声した音声が、マイクのノイズや滑舌の影響によって「ゴツゴツのアハン」と誤変換されて画面上にテロップ表示されたというものだ。特に近年の配信プラットフォームで採用されているリアルタイムAI字幕は、文脈判断が追いつかない場合に珍妙な文字列を出力する傾向があり、その切り抜き画像がX(旧Twitter)上で拡散されたことが引き金になったと見られている。
第2の説は、スマートフォンによるフリック入力ミスおよび予測変換の暴走説である。掲示板やSNSで「ゴツゴツのチャーハン」あるいは「ゴツゴツのアイアン(鉄)」と入力しようとした際、文字の欠落や予測変換の選択ミスによって「アハン」が確定され、そのまま投稿ボタンが押されたという経緯だ。ネット空間では過去にも、脱字によって生まれた奇妙なワードが爆発的人気を博した前例が数多く存在するが、本作もその系譜に連なる典型的なアクシデントだった可能性がある。
第3の説として挙げられるのが、海外インディーゲームのローカライズ珍訳説である。機械翻訳ツールに依存した低予算ゲームにおいて、原語の「Rough Ahhn(あるいは荒削りな感嘆表現)」のようなスラング的フレーズが、文脈を完全に無視して直訳された結果、ゲーム内テキストとして出現したという証言も一部コミュニティから報告されている。