ただ、君を愛してるネタバレ結末と病気の真相!写真展と手紙に秘めた涙の伏線

ただ、君を愛してるネタバレ結末と病気の真相!写真展と手紙に秘めた涙の伏線

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大学の入学式、横断歩道を渡れずに手を挙げて立ち往生していた不思議な少女・里中静流(宮崎あおい)と、皮膚病の塗り薬の匂いを気にして周囲に壁を作っていた瀬川誠人(玉木宏)。ふたりの出逢いから物語は静かに動き出します。誠人が趣味で嗜んでいた一眼レフカメラをきっかけに、静流もまたファインダー越しに世界を捉える喜びに目覚めていきました。

誠人に思いを寄せる静流は、彼の好きな人である大学のマドンナ・富山みゆき(黒木メイサ)の存在を知りながらも、「好きな人が好きな人を好きになりたい」と誠人のそばにい続けます。しかし、誠人の誕生日プレゼントとして訪れた神秘的な森で、静流は写真コンクールへの応募を名目に「生涯ただ一度のキス」を誠人に求めました。「誠人、今のみゆきと比べてどうだった?」そう悪戯っぽく微笑んだ直後、静流は何の痕跡も残さず、忽然と姿を消してしまいます。

それから数年の歳月が流れ、プロのカメラマンとして活動を始めていた誠人のもとに、一通のエアメールが届きます。差出人は静流。そこには「ニューヨークで個展を開くことになったから観に来てほしい」という誘いが綴られていました。胸を高鳴らせて海を渡った誠人を空港で出迎えたのは、かつての同級生・みゆきでした。静流は仕事で遅れていると聞かされ、案内されたギャラリーに足を踏み入れた誠人は、そこで言葉を失うことになります。

会場の壁一面を埋め尽くしていたのは、誠人が眠る姿、レンズを構える姿、他愛のない仕草――すべて誠人だけを捉えた無数の写真でした。静流が捉え続けた世界の中心には、常に誠人への愛が存在していたのです。そして個展のメインスペース、もっとも目立つ中央に掲げられていたのは、見違えるほど美しく成熟した大人の女性へと変貌を遂げた静流のセルフポートレートでした。その写真の下には、あの森で誠人に告げた言葉がキャプションとして刻まれていました。

「生涯ただ一度のキス、ただ一度の愛」

しかし、そこに静流本人の姿はありませんでした。みゆきの口から告げられたのは、静流がすでにこの世を去っているという残酷な事実でした。誠人が目にした手紙には、誠人を愛したことへの後悔は微塵もなく、愛する人のために大人になる道を選んだ静流の純粋で痛切な想いが溢れていました。真実を知った誠人は、静流が愛したニューヨークの街並みを、大粒の涙を流しながら歩き続けるのでした。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。