警察官の中でも一握りの人間しか配属されない銃器対策部隊。その門戸は極めて狭く、選抜の基準は厳格です。
配属されるための標準的なルートは、まず各都道府県の警察官採用試験に合格し、警察学校を卒業後、交番勤務(地域課)で実績を積むことから始まります。その後、本人の強い志望と体力検定の結果をもとに機動隊への転属を勝ち取らなければなりません。
機動隊に配属された後、部隊内で行われる「銃器対策部隊選抜試験」に挑むことになります。主な選考基準は以下の通りです。
- 武道および体力:柔道・剣道の有段者であること、持久走・懸垂・腕立て伏せ等で上位数%の記録を収めていること。
- 卓越した射撃能力:警察内部の射撃検定において最高ランクの級位を保持し、プレッシャー下でも正確な集弾率を維持できること。
- 適性検査と精神力:極度のストレス環境下でもパニックに陥らず、冷静な判断を下せる心理的適性。
気になる年収と待遇面はどうでしょうか。銃器対策部隊の隊員は地方公務員(公安職)の給料表が適用されます。20代後半から30代前半の巡査部長・警部補クラスの場合、基本年収はおよそ550万〜700万円前後が相場です。
これに加えて、機動隊勤務手当や特殊銃器携帯手当、夜間緊急呼び出しに応じる待機手当などの「特殊勤務手当」が加算されます。一般の交番勤務員や刑事と比べて手当の手厚さはあるものの、「24時間365日、いつ命の危険に晒されるか分からない」という重圧を考慮すれば、決して高給に甘んじているとは言えない過酷な現場実態があります。