ネット上の掲示板やSNSに集まる膨大な口コミを分析すると、両店に対するファンの熱量と利用シーンの違いがくっきりと浮かび上がります。
山本屋本店を支持する声で圧倒的に多いのは、やはり無料の浅漬けと中毒性のあるスープです。
「新幹線を降りたら迷わずエスカ店へ直行する。最初に運ばれてくる白菜と玉ねぎの浅漬けに特製醤油を少したらして食べる時間が至福」(40代・IT企業役員)
「あの暴力的なまでの出汁の濃さと、バキバキに硬い極太麺は本店でしか味わえない。定期的に禁断症状が出る」(30代・男性会社員)
一方で、山本屋総本家を推す地元住民や常連客の声には、ノスタルジーと日常への寄り添いが見られます。
「栄の本家で食べる味噌煮込みは、出汁がすっきりしていて胃もたれしない。味噌本来の香りを純粋に楽しむなら総本家」(50代・名古屋市在住)
「きしめんも味噌おでんも一緒に頼んで、昼から一杯飲めるのが総本家の良さ。気取らない老舗の空気感が落ち着く」(60代・自営業)
県外からの出張族や若い世代はエンターテインメント性と分かりやすいパンチ力を備えた「本店」に惹かれ、地元の古くからの食通や年配層は素朴な伝統美を宿す「総本家」を静かに愛し続けているという構図が窺えます。