ネット上の掲示板やSNS、知恵袋を巡回すると、韓国風アイコンに切り替えたユーザーから多くのリアルな体験談が寄せられています。都内の大学に通う女子学生(21歳)は、編集部の取材に対して次のように心中を明かしました。
「高校生の頃は加工アプリで盛った自撮りをトプ画にしていましたが、大学に入ってから急に恥ずかしくなりました。かといって風景写真だけだと、タイムラインで自分が発言したときに誰だか認識されにくい。韓国のカフェで友達に撮ってもらった後ろ姿や、顔を隠して手元だけ写した写真に変えてからは、『写真の雰囲気いいね』と褒められることが増えました。自分をアピールしている感じを出さずに、好きな世界観だけを提示できるのが本当に心地いいです」
また、ソーシャルリスニング分析を通じてSNS上の口コミを検証したところ、以下のような傾向がはっきりと現れています。
- ポジティブな声:「自分の顔を晒さなくていいから精神的にめちゃくちゃ楽」「タイムライン全体のトーンが整って清潔感が出る」「友達とお揃いのペア画にしても嫌味にならない」
- ネガティブ・疑問の声:「みんな似たような淡色のイラストや顔隠し写真を使っていて、正直タイムラインで見分けがつかないことがある」「おしゃれだけど、本当に本人が撮った写真なのかフリー素材なのか分からない」
このように、洗練と匿名性を手に入れた代償として「他者との差別化が難しくなっている」という新たな課題に直面しているユーザーも少なくありません。流行がマス化したからこそ、構図の切り取り方やカラーグレーディングにおける「わずかな工夫」が周囲と差をつける決定打となっています。