大森隆志氏は1956年12月12日生まれ、宮崎県出身(神奈川県茅ヶ崎市・鎌倉市育ち)。青山学院大学在学中に桑田佳祐氏らと出会い、1977年にサザンオールスターズを結成しました。バンド名の名付け親の一人としても知られ、桑田氏の親友である宮治淳一氏と並び、初期サザンの立ち上げにおける最重要人物の一人です。
サザンオールスターズにおける大森氏のギターは、テクニカルでありながら歌心を邪魔しない絶妙なフレージングが持ち味でした。代表曲「勝手にシンドバッド」のドライブ感溢れるカッティングや、「いとしのエリー」をはじめとするバラードでの情感豊かなオブリガートなど、昭和から平成初期のサザンサウンドを決定づけた功績は計り知れません。
また、大森氏はプレイヤーにとどまらず、アルバム収録曲で作詞・作曲やメインボーカルを担当することもあり、マルチな才能を発揮していました。歴代メンバーの中でも独自のロックアイデンティティを放っていた存在だからこそ、バンドの巨大化に伴い「個人の表現者としての自立」を模索し始めたのは必然の流れだったとも言えます。